個人事業で行っていた事業を法人とする、いわゆる【法人成り】を行った場合、どのようなデメリットが存在するのか見ていきましょう。
・設立時に費用がかかる
個人事業の場合は、特に設立の費用というものは必要ありません。
税務署に簡単な届け出を提出するだけで大丈夫です。
ですが法人を設立する場合、登記費用および、登記設立のための作業を外注するための費用が必要となってきます。
これはかなりまとまった額となるため、注意が必要です。
・税金面
もし赤字の場合でも、法人の場合は毎年「均等割」と呼ばれる税金がかかります。
これがかなり馬鹿にならない金額なのです。
ですが個人事業の場合は、赤字ならば所得税は発生しません。
ただし一定額以上の利益が発生するのであれば、個人事業よりも法人のほうが税金が安くなることもあり(ケースによりますが)、一概にデメリットとはいえないところです。
他には法人のほうが個人事業に比べて税務調査が入りやすくなる、税金関連の手続きが複雑なため基本は税理士などにお願いする必要がある、などが考えられます。
・社会保険
個人事業であれば従業員4人以下なら基本的には社会保険の加入義務はありませんが、法人の場合はそうもいきません。
たとえ従業員が自分1人であっても、社会保険への加入義務が発生するのです。
この他にもさまざまなメリット・デメリットがあるので、しっかりと調べるのがよいでしょう。