理想ばかりを並べていて、いざ企業準備に入ると途端に壁にぶつかり、モチベーションが下がってしまう方も少なくないと言えるのではないでしょうか。こういった方は、いざ「なんのために起業したいのか」ということや「自分に何ができるかわからない」という事から、実は起業には向いていないのではないかと悩みを抱えてしまう事が多いようです。自身の専門分野というものは、よっぽど「専門的」なものでなければならない表現とも言えるでしょう。そういった捉え方になってしまった場合、誰よりも「秀でている」ものを見つけなければならないと感じてしまう人が多いのではないでしょうか。では、ここでいう専門分野がどういった戦力であるのか、詳しく見て行きましょう。まず、自身が何か新しいことを始める場面を想像して見てください。そして目の前には、その事柄の一流と呼ばれる人物と、その事柄を始めて3ヶ月くらいの人がいるとします。まったくの初心者である自身は、一体どちらにアドバイスをもらいに行きたいと思うでしょうか。きっとほとんどの人が後者を選ぶのではないでしょうか。いきなり一流のアドバイスを聞いたところで、自身に経験と経験からなる知識とがなければ話はちんぷんかんぷんのまま通り過ぎていってしまうのではないでしょうか。専門分野で戦うポイントはここにあると言えます。最初から頭でっかちに考えるのではなく、これまでの人生で経験してきたことの中から「楽しいこと」「得意なこと」を書き出してみる事から始めましょう。そしてその中から、周りの人が知らないことが多いことや、苦手とされているものを見つけていくという事が近道と言えるのではないでしょうか。これは商品についての発想も同じで「技術を売る」「データを売る」というように、考え方の方向性を変えることで、十分に世界は広がって行くと言えるでしょう。