資本金についてですが、一般的には「6ヶ月分のコストが補える金額=資本金」とするものが多いとされています。

しかしこれは損益分岐によって変動します。損益分岐までにかかる期間や損益分岐の確実性によって、必要な資金額は変わってくるでしょう。
資金不足分をさまざまな資金調達方法で補完するとしても、50%以上は「自己資金」で補うのが理想だと考えられます。
ただその自己資金も、お金を自分でこつこつと封筒に入れて貯めていたお金や親からもらったお金、直前に親戚や友人から借り回ったお金というのは証拠が残らないのでちゃんとした説明がつかず、自己資金と認めてもらえない場合があります。

起業の融資は、起業家本人の資質や信頼性以外に判断するところが他にないのです。なのでなるべく自分のお金でお金の重みを感じながら、懸命に経営できる自己資金で資本金を補うことをお勧めします。

 

ただしかし自己資金を貯めるにしろ、そのためには貯まる随分時間がかかってしまいますよね。起業はスピードが命とも言われます。
スキルは整った。計画もしっかりできたにも関わらず全く資金が足らないという場合は別の資金調達方法で設備投資などを強めていく段階を踏んだ事業計画を検討することをおすすめします。起業のリスクの大半は、お金のリスクです。
勢いにのって起業できたとしても、計画通りにコトが運ばず無収入が続けばもちろんどうなるかは簡単に想像出来きますよね。

 

起業の失敗とは「アイデアが形となり、それがちゃんとお金になる」そのサイクルが軌道にのる前に資金が尽きるから続けられなくなるのです。
そうならないためにも、リスクを最小限におさえる方法は試行錯誤して行いましょう。