自身の「起業」について考えた時、ふと「起業」と「人生」の目標が重なって見えるといった事を経験した方もいるのではないでしょうか。ただただ毎日くたびれた顔をして満員電車にゆられ、会社ではお決まりのルーティンを淡々とやり過ごし、上司の顔色を伺いながら気を遣ったランチタイムを過ごし、午後は、一体何を議題としているのか話の見えない形ばかりの会議に付き合わされる上、何も決まらないくせに長引いた会議のせいで残業…そんな非生産的で刺激ゼロの毎日から抜け出しがいがための「起業」という決断という方も少なくはないのではないでしょうか。

もちろん、それが「幸せ」という人がいるのも当然のことでしょう。様々な人がいて、様々な価値観があり、前述したような生活の中でも、少しでも会社や顧客のことを考えることも無駄とは言い切れないでしょう。しかし、いくら会社を思って起こした行動であっても、会社にとって不利と判断された場合、会社は一切守ってくれないという事実に直面したらどうでしょう。社会の虚しさに、何もかもが嫌になってしまうのではないでしょうか。しかし、これが「起業」であれば、それを良しとするのは自身であり、その分責任は倍増するとはいえ、一生懸命に取り組めば取り組むほど、可能性は広がっていくと言えるのではないでしょうか。守られないという点では状況は変わらないように感じられますが、与えられる仕事か、自身から突き進んで行く仕事かという重大な違いがあるため、虚しさは微塵も感じられないのではないでしょうか。決まり切った毎日ではなく、自身で全てを選択し、自身の力で戦って行くということは「起業」ならではのことであり、それは「人生」で戦っていく事とイコールで結ばれているということに気付くのではないでしょうか。現実から抜け出す手段ではなく、新しい現実に歩み出す手段が「起業」と言えるのではないでしょうか。