起業に必要なお金といえば開業資金、融資、自己資金などなどそういった事業に関するお金をイメージされることでしょう。
しかしそういったことよりも重要となるお金があります。
それは自分と家族が少なくとも半年以上生活できるだけのお金です。
サラリーマンであれば毎月一定の金額が口座に振り込まれます。
しかし独立をするとそうはいきません。
今の年収のちょうど半額を自身が事業に専念し、家族を悩ませないためにもためておくべきではないかと思います。
もし収入が絶たれ生活に必要なお金に窮すると、もはや何かを考えることはできません。
精神的に追い詰められ、貯金を取り崩すほかありません。
事業がもう少しでうまくいくかもしれないのに、自分と家族の生活のために事業が失敗してしまうということは、なんとしてでも避けるべきでしょう。
そのためにも、生活に必要な一定の金額をためておくことはとても重要です。
これを最低半年間はやってほしいと思います。
理想は1年でしょう。
貯金は簡単になくなってしまいます。
減っていく貯金を眺めることも精神的に非常に厳しいです。
しかし、この貯金は減っても構わないものだと事業を始める前に覚悟できていれば精神的な負担はかなり改善します。
また、生活水準を大幅に下げることもおすすめできません。
人間長くなれた生活を変えることはとても難しいのです。
毎日数百円のご飯でも構わないだろうとか、そういった皮算用はほとんど実現できないと思うべきでしょう。