リヤカーから始めたお店が都心の巨大複合ビルに出店する人もいます。
IT企業のように学生が集まって作った会社が巨額の金を生み出したりもします。
「自分にできること」とは何か。
自分自身の人物表を作ってみましょう。

履歴書のようにしてもよいですし、年表のように作ってもよいです。
「好きなもの」「好きなこと」を書き出すなど、感情的なことも書き出してください。
今までの人生で印象的だったことや人脈、スキル、資格、と何でも書き出しましょう。
そうすることで、今まで自分では気づかなかった「個性」が見えてくると思います。

例えば「販売」の仕事をしていたときに非常にうまくいっていた、人脈も作れた、という風に見えてくれば、「売る」ことが得意ということが判りますし、「趣味」が人に褒められたとか「手が器用」だったりもするでしょう。
自分に何ができるのか。そこから膨らませて事業内容を展開していってください。
まずは「強み」から考えていくのです。

ただし、人脈には注意が必要です。
友情だけでつながっている人ならば、起業のあてにしない方が無難です。
また、会社の同僚とか、取引先とか、勤めていた会社を当てにして起業を展開するのはタブーです。似たような業種を起業すれば、あなたはライバルだからです。

大企業を退職した人が、元の会社の人脈をあてにして失敗した例は枚挙に暇がありません。
人脈を活かしたくても現役の人間にとって退職した人間は邪魔なだけです。
昔、勤めていた会社に営業して邪険にされても弱気にならないぐらいの図々しさがあれば別ですが。

ただ、会社員時代にコミュニケーションがうまかったのなら、それは強みとなります。
起業に関する人脈は、これから作るぐらいの気持ちを持ったほうがいいでしょう。