株を嗜む、高齢の知人が、株を購入する時に、注意していることは、その企業の優良性だというのだ。ここでいう優良性とは、第一は借金がないことと、その企業の将来性だと話してくれたことを思い出しました。投資家が、このような視点で、社会起業家や各企業を見比べた時、どのような基準で投資行うのだろうか・・、そんな疑問がフッと湧いて出ました。
実際、世界の社会問題に関心を寄せる投資家たちが、世界平和のために武器を扱う関連企業には投資しない・・、そんな活動が行われているようなことを聞きました。タバコの健康被害を訴える投資家たちが、タバコ産業へ関わる企業への投資を拒み、ギャンブル産業の拡大に反対する投資家たちが、ギャンブル商業施設への投資を避け、利潤の追求を求めた投資運用から、社会問題に誠実に取り組む起業家たちや透明性のある企業への投資へ興味をもちはじめたようです。この取り組みは、大きく社会のあり方に、影響を与えているようです。社会問題に取り組むということは、思ってもないことから、グローバルな規模で様々な活動と影響に発展することもあります。皆さんも、社会と関わる上で、起業家と投資家の視点から自分自身を見つめ直す、そんな機会を作ってみると、見えなかった周囲に点在する社会問題と対面できるような視野を手に入れることができるかもしれません。
起業をするということは、皆さんの日々の営みを、世間が具体化し、評価するといった試練に近い厳しさはありますが、そこには、社会革命家としての起業家が生まれるチャンスが秘められていることは確かなはずです。