起業が自己資金だけでは賄えない時に、多くの人々が頼る方法が「融資」となります。この融資におきましては、特に、慎重に考えてから行動に移す必要があります。

融資を受ける際、個人事業と法人事業にメリット、デメリットがあるかといいますと、そう違いはないというのが妥当なところです。個人事業であっても法人事業であっても、皆さんが行う事業の内容や、資産内容などの総合評価が、融資への示唆となるので、融資を受けやすくするために、法人化する必要性はありません。かえって、一般社団法人やNPO法人などは、営利団体ではないとう認識から、融資は積極的には受けづらいです。また、合資会社、合同会社に関しても、設立理由に金銭面の節約等が含まれると、融資が受けづらいという可能性があります。

融資に関しては、担保や保証人問題などで、対人トラブルを起こす可能性があることを、念頭に入れなくてはなりません。そのようなトラブルは、融資を受ける時には、多くの人は想像すらしません。融資を受けることで、頭がいっぱいになってしまうからです。融資を受けることを考える時は、融資を受けてからのことよりも、毎月の返済が滞ってしまった時の万が一の対処方法と、その結末をきちんと把握してから融資を受けるべきか判断する必要があります。場合によっては、融資を断念して遠回りをする方が、成功への近道の場合があります。