起業を試みる皆さんと対話する中で、自身の好きなことを起業して、事業として成功させようと日々、奮闘している方々に出会うことがあります。自身の好きなことを起業として、事業を起こす方は、ご自身の好きなことが、どの程度、ビジネスとして成功させたいのか、はっきりと具体的なプランを立てることをオススメしています。
好きなことが、イコール、ビジネスに結びつくかというと、そうではないことも有り得るからです。皆さんが起業を試みる時に、どの程度の成功をめざすのかということの把握が重要です。これは、ズバリ、金額的な目標が一番分かりやすいです。まずは、年間、どの程度の収入が欲しいのか、また、事業運営には、どの程度の収入が必要なのか、きちんとした数字を把握することです。年間の数字が把握できましたら、月単位で数字を出すことで、月間目標が組み立てられます。月間目標が立ち上がりましたら、週間のノルマを打ち出し、そこから、毎日の設定数をマストとしてこなせるようスケジュールを企てます。もちろん、売上高には、波があります。数字のノルマをきちんと打ち出して、起業という荒波を乗りこなすトレーニングを行いましょう。
もし、この時点で、事業の収支の折り合いがつかない場合は、時として、事業方向を見直さなければならないこともあります。皆さんの好きなこととして立ち上げた事業へ、はたしてお客さん、顧客がいるのかどうかという問題です。魚のいない池に、いくら釣り糸を垂らしても、魚はかかりません。時間と労力の無駄は、事業の失敗を引き起こしかねません。また、好きなことを事業にできていれば満足だという方々もいらっしゃいます。そういった方は、自身のこだわりの事業の他に、収入源となる別の事業に取り組んだり、起業するために、アルバイトに勤しんだりもしています。
お金、収支の問題はとても大切なお話です。起業を試みる皆さんは、好きなことと、ビジネスに出来ることは、別物だと把握して頂きたいです。
赤字続きでは、何のための起業が、岐路を見失ってしまいます。お金、収支に関する数字を、きちんと日々把握しましょう。
- 年間の収入目標
- 月間の収入ノルマ
- ノルマ達成のための、毎日のタイムシフトづくり
何事も開始時から順風満帆にいくことは、まずないです。赤字に対する、対処もきちんと計画の中にいれて起業する心構えが大切です。