求人を出す方法について述べてきましたが、採用が決まった後はどんな手続きをすれば良いのでしょうか。流れを見ていきましょう。
採用が決まったら、まずは雇用契約書を交わす必要があります。労働契約を結ぶ時には、労働時間や賃金についての労働条件を書面にして、必ず明示しなくてはいけません。この時、身元保証人を定めると良いでしょう。身元保証人とは、従業員が会社に損害を与えた場合に、損害を担保する人です。しかし、これは連帯保証人などとは違いますので、全て賠償させることができません。金銭的な保証というよりは、両親などの保証人を立てることにより、責任を持った仕事をするという本人の自覚を促すことが目的です。この身元保証ですが、実は最大で5年とされています。再度提出してもらうことで更新することはできますが、5年が経てば人となりが分かるので、一般的に更新しないことが多いでしょう。
具体的な手続きについては、まずは「被保険者資格志取得届」の提出をします。週の労働時間が20時間以上の場合は必須となっています。所轄のハローワークを、入社の翌月10日までに提出しましょう。郵送でも手続きが可能です。
次に、社会保険の手続きです。週の労働時間が30時間以上の場合、社会保険の加入が必須です。本人から年金手帳を預かり、「「健康保険 、厚生年金、保険被保険者資格取得届」」を提出します。該当の従業員に扶養家族が要る場合は、「健康保険被扶養者(異動)
届」を併せて提出する必要があります。
契約期間や労働時間によって、どの保険に加入しなければいけないのかが変わってきます。社会保険料をどれだけ会社が負担するのか、しっかり計算の上で労働条件を定める必要があります。