決算をするにあたって、棚卸は必要な業務のひとつです。
棚卸とは、決算日の時点で残っている商品や在庫数をカウントして、どれだけの該当額があるかを確認する作業です。コンビニや本屋などの販売業でアルバイトをした人には、馴染みが深いかもしれません。商品点数が多い会社においては、棚卸は大変な作業になるでしょう。しかしこの棚卸をやらなくては、会社の損益を正しく把握することができません。
売上の総利益は、期首棚卸高+当期仕入高から期末棚卸高を引いた金額を、売上の総利益から引いたもので算出されます。
例えば1個が50円のものを100個仕入れたとしましょう。そのうち40個を、1個100円で売ったとしましょう。この時、売上は4000円になっています。この時に棚卸を行わないと、正しい利益が把握できない事態となってしまいます。また、100個のうち40個を売ったのですから、在庫は60個残っているはずです。
この時に数が合わない場合も出てきます。その時には、在庫の保管方法や、別の問題も浮上してきます。
在庫管理をしっかりと行うことで、今後の経営判断にもつながります。コストダウンはもちろんのこと、例えばすでに在庫があるにも関わらず仕入をしてしまった、というミスも起きにくくなります。
在庫を抱え過ぎてしまった場合、無駄な仕入れをしたことで単純に残高が減ってしまうのはもちろんですが、その在庫自体の価値も心配です。食べ物など単純に賞味期限がくるものはもちろんですが、売上相場は変動します。上がることは少なくとも、下がることも方が多いでしょう。
残った分を在庫処分で安くするなどして、上手く在庫をコントロールして、少しでも利益を出す必要があるでしょう。