貸借対照表は、バランスシート、「B/S」から取ってビーエスとそのまま呼ぶこともあります。その名の通り、会社のバランスがどうなっているかを確認するものですので、綿密なチェックが必要になります。貸借対照表に限らずですが、シートを完成させた後は、もちろん最終チェックが必要です。日常業務はやることも多く、会社によっては仕訳の数も多いので、記帳ミスが発生してしまう場合もあります。人間の手でやっているので、仕方がないことです、これを決算時にしっかりと見直しをすることで、損失にはなりにくくなります。貸借対照表は、財政状態を表す重要な書類です。必ず目を通すようにしましょう。

どのような手順で確認していけば良いでしょうか。おおまかな流れを確認していきましょう。まずは、現預金と借入金をチェックしましょう。残高と、期日まで記帳した通帳を突き合わせることで確認ができます。次に、売掛金を確認します。もしも売掛金の中で回収不能になっている相手があれば、売掛金ではなく貸倒れの処理をする必要があります。次に棚卸資産の確認をします。実地棚卸を行った時の数量と合っているか、販売ができない状態の在庫がないかを確認します。次に、貸付金・仮払いについてです。これも同様に、回収できないものはないかを確認しましょう。次に固定資産についてです。これは償却が発生しますので、残高が合っているかをきちんと確認する必要があります。最後に、預り金のチェックをしましょう。預り金は、こちらが一旦預かっているだけですので、当然ながら後程支払うものです。漏れている場合は自社の決算で困るのはもちろんですが、相手先にも迷惑が掛かってしまいます。しっかりチェックしましょう。