今度は、初めに立てる予算についてです。初めにしっかりと予算を立てないと、気付かないうちに経費が増えて、赤字になってしまいます。売上の見込み、かかる経費などを確認して、正しく予算を立てましょう。
予算を立てるタイミングは、事業年度開始の直前が良いでしょう。まずは見込み売上を定めます。見込みの顧客から算定するでも良いですし、事業維持のために必要は最低限の売上高から算定しても問題ありません。まず、どれだけの収入があるかを確認する必要がありますので、「見込売上」を月ごとに作成しましょう。次に売上が定まったら、今度は仕入額についてです。定めた「見込売上」のためには、どれだけ商品を売る必要があるのか。そうなるとどれだけの仕入れが必要になるのかを計算します。見込売上と見込仕入額が決まると、今度は見込み経費が算定できます。これは見込売上から見込仕入額を引いたもので、単純に残ったものがじ「純利益」にあたります。この純利益をいくら出すかの目標を立てるかによって、使える額が変わってきます。忘れてはいけないのは、固定の費用です。家賃や水道光熱費、交通費など必ず発生する額もありますので、必ず予算に組み込みましょう。
予算を立てるには「Plan」「Do」「See」の流れと覚えておきましょう。予算を立てて、その通りに実行し、最後に見直しをして修正をしていきます。最後の「See」にあたる見直しは特に重要です。予算を立てたからといっても、達成できていなければ意味がありません。達成できなかった場合は問題点を確認します。そもそも無理な予算ではなかったか、もう少しやれるところはなかったのか。確認事項はいくつもあります。売上を増やすか減らせる変動費はないかをチェックしましょう。