経費を多く計上するということは、それだけ利益が減るということです。一言で言えば、税金が安くなります。とは言え、何でもかんでも経費にして良い訳ではありません。経費にも、シロとクロ、それからグレーのものがあります。適切な判断ができるように、その領収書が経費になるかどうか、確認していきましょう。

経費を使うことで、節税の対策になります。しかし当然ながら、経費を使うということは、その分だけ現金が減るということです。税金が安くなるという理由だけで、要りもしないものを買ったり、外食してはいけません。この順番を間違えないようにしましょう。では逆に、どのようなタイミングで使うのが良いのでしょうか。例えば、決算の間際になって試算表を確認した時に、利益が多く出ていたとしましょう。その場合、多く出ていた分だけ税金も多くかかります。そこで良いのは、余った分のお金を設備投資などに費やすことです。老朽化した機材・導入で便利になりだろう機材を導入することで効率も上がり、更に節税対策にもなるので一石二鳥です。また、新規営業の為の接待をしたり、売上増加のための出張営業をするのもひとつの手です。とにかく必要なことに経費を使いましょう。

納税するべき税額は、その時に出た利益に税率を掛けた額になります。利益に税率を掛けるので、利益のすべてが税金で消えるということはもちろんありません。税金を払って、残った額は会社のものです。税金を払いたくないからと言って無理に収益分を経費に回しても、今度は貯蓄が残りません。今後、何かあった時に対応がしきれなくなってしまいます。今後の安定や事業の発展のためには、無理に経費を使い切らずにしておくのも大切です。