初めに、シロとクロ、それからグレーの経費があると述べました。具体的には、認められる経費か、そうでないかという意味です。では、どのような場合に分けられるのでしょうか。
まずはシロの経費です。これはもちろんのこと、認められる経費に該当します。会社の設立費用や税理士の顧問報酬など、会社で使うための備品の購入、取引先との会食費や交通費も必要経費と言えます。とにかく事業を営むのに必要なお金は、シロの経費と言えるでしょう。次はクロの経費です。絶対に認められないものを指します。領収書の偽造や、使っていない架空の経費を計上した場合は、当然ながらクロになります。次にグレーの経費についてです。悪意を持って偽造すればもちろんクロの経費ですが、この微妙なラインであるグレーの経費は、事業をやっていると多く該当します。例えばプライベートで誰かと夕食を食べたものを経費したらクロです。ですがその相手が事業に関わる人であれば、シロです。この両方にまたがってしまう支出を、グレーの経費と呼んでいます。この判断の基準は非常に難しく、一概には言えない場合が多いです。何故ならこの判断基準は、お金を使った本人にしか判断がつかないからです。ひとつの判断基準としては「~したことにしてしまおう」という枕詞をつけた場合です。例えば友人と夕食を取って「この分は打ち合わせしたことにして、経費であげてしまおう」なんて言った場合は、もちろんクロです。自宅用に買った家具や消耗品を「事務所で使ったことにしてしまおう」という場合も同様です。グレーの経費は、周りには判断ができないことも多いです。ですが、社会人としての一般常識を持って、経費の判断をしましょう。